深刻さを増す高齢者介護の問題、老老介護-地方における新たな高齢者介護の問題|高齢者介護の現状と未来

深刻さを増す高齢者介護の問題、老老介護

高齢者介護のなかでも、特に問題の深刻化が加速していることとして、老老介護が挙げられると思います。聞いていると茫然とするような、悲惨な老老介護の実態は枚挙に暇がありません。私も決して当事者ではなく、この問題に詳しいわけではないのですが、そうした私ですら、巷のさまざまな事例を聞き及ぶ機会が多いです。また、当然現在当事者ではないと言っても、今後自分がその問題に苦しむことになる可能性は決して小さいものではありません。

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高齢者介護というものは、介護する側が健康で年齢が若くても、その心身の負担は主体として負うにはあまりに大きいものです。高齢者介護は行政の大きな援助がなければ成り立つものではありません。まして老老介護における介護者の負担というのははかり知れないものです。私の聞いたある老老介護の話ですが、奥さんが要介護の状態で介護施設に入所しているそうです。

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介護施設であるから当然食事もその施設で作られるのですが、食事自体が当然自分が長年作ってきた味とは異なるものです。その奥さんは決してわがままを言っているわけではないのですが、どうしても施設で出される食事の味が不満で食が極端に細くなり、だんなさんが食事を3食作るしか選択肢のない状態になってしまったそうです。だんなさん自体も足が悪く、介護施設の狭い簡易キッチンでの立ち仕事は苦痛で、また当然施設の規約にないことをしているので、買い物も自分で行わなければならず、お金も出ていく一方です。高齢者介護において介護施設への入所という、傍目には恵まれている状況にあっても、快適な生活へのきめ細かなフォローは足りておらず、入居者にもその家族にも新たな負担を生んでいるケースも少なくないのです。

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